宗教哲学
(ただいま研究室「新旧継承式」からもどりました。ちょっと疲れましたので ブログの内容を二つに分けます)まもなく宗祖(親鸞聖人)の七百五十回の御遠忌を迎える。テーマは「今、いのちが あなたを生きている」 実はこのテーマをめぐって賛否両論喧しい。…
「超越的な他者がなければ、人はすぐに自己という基体を肯定する内在主義に落ちていくのである」「わずかに親鸞のみが、「他者」を立てることによって、厳しい宗教性を獲得しえた」 浄土の教えは「己心の弥陀、唯心の浄土」ではなく、どこまでも心外に、「西…
入矢義高『自己と超越』岩波書店『求道と悦楽』などの本を、松本史朗さんや袴谷憲昭さんの論考に接してからぱたりと読まなくなった。最近また少しずつひらくことが多くなった。 ところで、松本史朗さんの『仏教の批判的考察』結論の箇所にこんな文が置かれて…
千本ノックにリストアップされている松本史朗さんの3冊『縁起と空』は何度も読んだけれど、後の二冊『禅思想の批判的研究』と『チベット仏教哲学』は専門外で読むのに難渋した記憶がある。 今回は、『禅思想の批判的研究』をさらに掘り下げていくことになる…
愛読している新井秀樹の「ザ・ワールド・イズ・マイン」(絶版)これにも、ヒグマが出てくる。正体不明の「ヒグマドン」 ところで、ヒグマ 北米ではグリズリー(はいいろぐま)北海道のえぞひぐまアラスカのコディアック シロクマ君と同じくらいでかいんであ…
ponの好きな漫画「バイオメガ」(弐瓶勉)キャラが好きなんだけれど一人例外が・・・・・クマのコズロフ・・・・・「かわいぃ」って言う子もいるだろうけれど ponは実は クマが怖い・・・・・だってでかいんだよ グリズリーなんて これ、大げさって思うだろ…
アビダルマの会記念講演(写真はアビダルマの会の前に立ちふさがるチョーさん)「仏教はなぜかくも多様なのか」さぼさぼ寺で開催 講師は、pon市在住の 古宮義武先生佐々木現順さんのお弟子である。 (なんと、佐々木現順さん数週間前お亡くなりになったそう…
10日前、echo先生の講義を受けてから研究活動は休止中。今日から、再開する。(k県k市に昼から出かけます)echoさんの講義は解脱房貞慶だったけれど、興味を引いたのが、言及された源隆国編纂の『安養集』源信(往生要集)→法然(選択集)をつなぐキーパー…
皆さんは、ここに生きる道をお見出しになって精進されんことを望みます。皆さんは自分がわるくて病気になったのではないのだが国家のために、多くの同胞のために、ここに家を離れて病気を保養しておるのである。皆さんが静かにここにをらるることがそのまま…
比べる質のものではないけれどwooさんの秘密基地に赴くはな虫さんの心境は譬えたらこういうものかもしれない。 さておき、そこで待ちかまえていたものは何であったか。
(写真は菊池恵楓園安らぎの館) 「おいきなさい、触れませんから」『死海のほとり』の主人公をして過去の出来事として思い起こさせるエピソードは実際、遠藤周作が経験したことであると言われている。 「イエスは癩者に手を触れて、何人、治したんだっけ」 …
PONがハンセン病の問題と初めてであったのは学生時代読んだ遠藤周作の小説からであった。 このシーンはとても印象的だ。(カトリック癩病院へ慰問へ行く信者学生。患者と交流野球をするのだが、慰問や癩病へのおそれを持つ主人公は嫌々試合に出る) 私が打者…
今日、pon娘は連れあいとデパートのペット売り場へモルモットの餌「ぼく草」を買いに行った。 連れあいの顔を見るなりペットショップのおばちゃんは「ああ、モルモット、懐いた?」「ええ、まあ・・・」と曖昧にこたえる連れあい。 pon娘は不思議そうな顔を…
ある日、米軍特殊部隊や北部同盟兵士らが、空爆で殺した兵士らの遺体から、指を切り取って集めているという噂話を耳にした。米側がDNA鑑定をして、オサマ・ビンラディンやその側近のものか、確かめるためだという。山岳部を中心に猛爆撃を加えては、死体…
マリナーズのイチロー、今日のヤンキース戦でさよなら逆転ホームランを含む4安打。この調子で3割6分台へ打率を上げると、マウアーとの首位打者争いが俄然面白くなる。メジャー通算2000本達成から、調子を落としていたイチローだったのでponの読書もペ…
ドアーズのジム・モリソンすでにライブ活動を停止していた彼は、著作活動に専念するため1971年3月にパリへ移り住んだ。 それまで身につけた贅肉をそぎ落とし新たな出発を目論んだのかもしれない。しかし同年7月、彼の死体はパリのアパートのバスタブで発見…
かの尊師・真人・正しく覚った人に敬礼したてまつる。『真理のことば』 第一章 ひと組ずつ 一、ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。もしも汚れた心で話したり行ったりするならば、苦しみはその人につき従うーーーー車をひく(牛…
私がそなたたちのために 説示し制定した法と律が 私の亡き後、 そなたたちの師なのです」 (『大般涅槃経』) ブッダのことば『パーリ仏典入門』片山一良(大法輪閣)より 今朝の体重測定 「57,6kg」 遂にダイエットを始た時の体重 「67,6kg」 …
第二 肪脹の相死して七日を経過すると、身体が異様に肪脹(膨張)する。かつての花顔は暗く、変わり果てて花麗を失う。髪は乱れて草の根にまとわる。肉体は腫(ふく)れ上がり、五臓六腑は腐って、棺の中からはみ出してしまう、と詩の中では詠まれている。四…
朝(あした)には紅顔(こうがん)ありて、夕(ゆうべ)には白骨(はっこつ)となれる身なり写真は九相詩絵巻(コンパクト版 日本の絵巻 7 中央公論社)(残念ながら序文は失われている)九相とは、九想とも書く。人の屍が土灰に帰するまでに変わっていく、…
ponのしている研究はいうなれば「教行信証の宗教哲学構造」(写真は、梯實圓『教行信証の宗教構造』法蔵館)研究室では、「真仏土巻」に入る。あまり、宗教哲学構造上のこの巻きについて考察してこなかったけれどここしばらく考え続けて、一応の結論をみた。…
先年行われた、教行信証の解体修理プロのカメラマンが一枚一枚撮影していった。立ち会っていた学者さんが、重文撮影の経験の多い撮影技師に「800年あまりたっている坂東本ですがあとどれぐらい持つ物なのでしょうか」と問うたそう。「この書には作者の怨…
ひたすら坂東本を臨書します。(親鸞聖人真蹟集成 教行信証 下)真仏土巻は6,70ページほどありますので、一日、二三枚ペースで行けばと思っていたのですが、まだ半分もいっていません。本当は、影印本を書写すればよいのですが墨をとばすと厄介です。真…
ponの所属する研究室一期3年で、七月から最終年度となる。 (前二期(6年間)、今は亡きECHO室長ご指導の下教行信証を最初から読んできた。今期前半2年間で証巻まで読んできた) いよいよ本年度から、新しい巻 「真仏土」に入る。 大変緊張するebapon。 …
mambo邸に忍び込みし、入道殿ハンニバルmambo博士に脳みそを開かれブレーンウオッシュされ今では、すっかり腑抜けになりあめ玉をくわえ、ビヨンセのライブに眺め入っている。 しかし、この姿は内蔵助の佯狂苦肉の計なのである。 今こそ、mambo邸討ち入りの時…
ponの場合は下手の横好きで、専門書を渉猟しているけれど一般にこの世界で、研究を志すならばちょっと大変だけれど、100万ぐらいは身銭を切って専門書を手元に置くべきである。なにもいっぺんに買う必要はなく、自分の学びのスピードに併せて買い揃えてい…
「諸行無常 是生滅法」残りの半偈を聞くために羅刹に暖肉をほどこさんとする雪山童子婆羅門に変じ「身の皮を紙とし、骨を筆とし、血を墨として書写 するならば、仏の一偈を教えん」と嘯く羅刹。 身の皮を剥ぎ、それに応じた楽法梵志(出典は『大智度論』写真…
(mamboさんのリクエストで奈良の中宮寺の方も載せました)山口博士「最も苦痛な姿勢」美術史家の知見「休息の楽な姿勢」 んーー。真逆まあ、楽な姿勢といえば こんなもんなんだが。あっこれは、観音菩薩座像 (朝日新聞水曜アート081105夕刊より コロンボ国…
弥勒菩薩半跏思惟像(写真はwikiより 出典『上代の彫刻』朝日新聞社)中宮寺のそれとならんでponの好きな太秦広隆寺の像である。山口益博士は、『世親の浄土論』のなかで次のように述べられている。 あの菩薩像(太秦広隆寺の弥勒菩薩思惟像)は柔和な仁慈の…
松本サリン事件から15年。ponがはじめて「サリン」なる言葉と接したのは士郎正宗のアップルシード(ponが買って読んだのは1986年にでた第9版) 今、 「生きて罪を償う」井上嘉浩さんを死刑から守る会通信「悲」を前にして、四半世紀の自分を振り返る。 い…