ebaponの裏家業

 しがない日雇稼業である。しかも幼子を抱えている。



 朝まだき、入れたてのエスプレッソが胃にしみる。

 ふと書斎のワインキャビネットを覗いてみる。



 底に4、5本。


 もって、一週間か。


「事態は急迫しているという気がしてくる」




   (藤沢周平『用心棒日月抄』より)


 家族が目を覚ます前に一仕事終えたebapon。



 家人に「これで酒を買ってきなさい」


「これで赤子に乳をタンと与えられます」


 


これで少しはLPの音も良くなろう、


一つ、息をつき


ebaponはアンプのスイッチを入れる。