寸劇で出征兵士の役をした。
お衣から叔父の軍服へ。
「乃木将軍」に似ていると言われた。
(Wikipediaより)
畏れ多いことである。
乃木希典といえば、旅順口包囲攻城戦
第一次総攻撃で一個師団(一万五千人)ほどの死傷者を出した。
機関銃が初めて登場し、銃剣で突撃の時代は幕を下ろした。
近代兵器(大量殺戮兵器)の出現である。
与謝野晶子は出撃してるであろう弟に歌を捧げた。
有名な「君死にたもうことなかれ」
一節を引く。
君死にたもうことなかれ
すめらみことは 戦いに
おおみずからは出でまさね
かたみに人の血を流し
獣の道に死ねよとは
死ぬるを人のほまれとは
大みこころの深ければ
もとよりいかで思されん
まさに「無三悪趣の願」である。
さよ姉の講演である。
(ひたすら畏れ多いのである)
最後に触れた岡部伊都子の話が心に残る。
自らを「加害の女」と断じている。
(先月29日にお亡くなりになったそうです)
出征の前夜、夫は伊都子に次のように言う。
「この戦争は間違っている。だから国のため
天皇陛下のために死ぬことは嫌だ。お前のためならば
喜んで死ねる」(取意)
伊都子はこう答えた。
「私やったら喜んで死ぬけど」
夫郁夫は沖縄戦で負傷し自決した。