賢いというかめ
(既出 "LONELY CATFISH” DAYAN'S COLLECTION BOOKS)
かめが賢いのか、かめの中でも賢いかめなのか、賢いという名のかめなのか。
そもそも「賢さ」とは何だろう?
(書は 高村光太郎晩年の書 宮沢賢治全集の表紙と扉に使われた
草野心平『わが光太郎』二玄社所収)
開高健の小説の中にこんな話が出てくる。
地方で開業している医者の息子がサーファーで、行方不明になる。
週末になると、父は身元不明の死体を確かめに都心にある死体安置所に向かう。
しまいに都心に移り住み、最後は、息子のいる場所で暮らそうと船医になる。
村上春樹の最近の小説にも、鮫に襲われた息子の話があった。
息子のカイと再び出会うことをあきらめ
「川底に帰って100年ばかし、ねてくらそ」
としようとした、なまずの駄菓子屋さん。
カイのいる川に帰ることができた。
我が家の「賢いというかめ」、ほしの☆ともき君。
「賢さ」って何?