ゾシマ長老、必殺スルメ固めにあう


結局

(写真 LES QUATRE CENTS COUPS 400回の殴打)

「大人は判ってくれない」

のだ。


で、ゾシマは長老会議の後、ジュンク堂金井美恵子



文庫本を買い求め、スターバックスエスプレッソのドッピオを啜りながら

読むことになる。

と、突然、ゾシマは

「ミッ ミルフィーユ」と叫ぶ。



ミルフィーユ?


「美恵子がミルフィーユを


 ミルフィーユを


 踏み躙る!」




かつて、加藤典洋さんが、少女小説について

こういっていた。


少女小説というのは、一言ではくくれないけれども、

なんか、虚構性の場所というか、それも虚構がたたみ込まれて、

ミルフィーユのように積み上げられて焼き上げられた世界という

気がしてきますね。」

(空っぽの力 思想の科学1991 no.145「少女小説の力」所収)



(mille-feuilleって千の葉っぱの意味だけれど、加藤さんは

 フランス語の「千人の娘 mille filles」にかけていってるのかな)



ebaponの大好きな金井恵美子さんの小説。とても面白かった。


(なんてったってエリック・ロメールから内田百鐘ワで出てくるんだもの。)


ちょうど、10ヶ月前に出された、ばななのキッチンもきっちり


つぶされている感じも、気持ちいい。




気持ちいいと言えば、「大人は判ってくれない」の中の



このシーンは何度見ても楽しい。



ところで、ebaponは(GIRLYと少女(少年)小説は別物と思っているけど)

いつか少年小説について触れてみようと思っている。



日本ではこの人が一押しかな。