You don't know what love is 考6


「愛するところの身」を捨てた釈尊の本生説話


玉虫厨子に描かれた「捨身飼虎図」(つづき)


餓死寸前の母虎と七匹の子。空腹に耐えかねた母は子を喰らおうとする。

それを見た薩埵王子は

「衣を脱きすて、竹にかけて、

『我れ、法子の諸の衆生の為に無上道を志し求む。

当に凡夫所愛の身を捨てて、智者の所楽の大慈悲を受くべし』

と云ひて、虎の前に行きて身を任せて臥しぬ。

慈悲の力に、虎更に寄りて食はず。(略)


『この虎は疲れ弱ければ、我れを食ひ難きならむ」と念ひて、

たちて、枯れたる竹をとりて頸にさして血を出して、また、虎の前に近づく。


飢えたる虎、王子の頸の下より血の流るるをみて血を

ねぶりつつ、肉を喰み骨を残せり。


(写真 莫高窟428窟 『中国敦煌壁画展』毎日新聞社より)


ところで、You don't know what love is


あのピースポールを退けた中国


「捨身飼虎図」をこう評している。




仏教の「慈悲為懐 普救衆生」の思想を宣伝し、自己犠牲を模倣し

功徳を積んで来世は天国へ入ることを教える強い宗教の欺騙性と毒化性を持っている



(参照 シルクロード旅日記 風の国見聞記)