トルーマンとアメリカひじき 中


平和授業から帰った娘は、一生懸命なっちゃんの赤い手袋の話を

家族に聞かせていた。




「にんげんをかえせ」


 峠三吉の『原爆詩集』(写真は、合同出版版 同詩集 表紙より)



1950年トルーマン朝鮮戦争核兵器使用を考慮(=トルーマン声明)

に抗し療養所で詩を書き著した。

プレスコードに引っかからなかったのはその平易な言葉と

直截な文体にあったのか。

詩人として、6年間口を噤んでいた怠惰を三吉は結びで記してもいる。


実体験(被爆)者ではない、創作の文学作品も多々ある。



その中で『重松日記』に基づく井伏鱒二の『黒い雨』は、毀誉褒貶

あれども抜きんでた作品である。


ところで、原爆文学と数えうる?、金井美恵子の短歌


 広島がいいねとトルーマンが言ったから八月六日は原爆記念日


この歌をパロって、女流歌人俵万智


 この味がいいねと君が言ったから 七月六日はサラダ記念日


という歌を創る






わけはなく、全く逆の話


うーーん。この(金井)歌の真情を語る言葉が見つからない


詩人仲間の天沢退二郎さん、なんかフォローしてみて下さい。