ツー・フィンガー


ebaponは8月一杯とても忙しいということで、

わざわざ月初めに、はな虫さんと技師さんが

ヱビスビールをもって陣中見舞いがてら遊びに来てくれた。


とても暑いけれど、お堂にオートグラフがあるので

扇風機を回しながらCDを聴く。



最近定番になっている、モジョハンド→角打ちブルースの

ライトニンつながり

方言丸出しの歌詞は恥ずかしいやら、おかしいやら。


圧巻は、フィンランド押尾コータローこと

ペッテリ・サリオラの「サイレンス」

若干22歳だそうである。


フィンガー・ピッキング、タッピング奏法は

とても濃密で求心的な世界を作り出すが

(ebaponはタック&パティのタック・アンドレスが好きなんだな)

サリオラはたった一人で、(ギターとアンプだけで)

ゴージャスで、多彩な音色が満ちあふれる世界を展開し、

静かに歌い出せば、一転インチメートな空間を醸し出す。


こんな表現方法があったのか、ただ驚くばかりである。



最後は、音匠仕様のバリ・ガムラン・ミュージック

もともとマルチなので、リアにもオートグラフを持ってきたら面白そうだなと

思ってしまう。(←ばか)

(最近、オートグラフと傷一つ無いパラゴンが出てきたそうです)


で、居眠りを始めるはな虫さん。


その横でビールが無くなりワインを開け始めた技師とebapon

サリオラの傷だらけの指の写真を見ながら、演奏し終わったら

こんなになるのかなあ、と言いながら、こころは


「ツー・フィンガー=ダブル(スコッチ)」


ということで、頭の中で「フォーシーズン・スイッチ」が入る。


ワインを片手にどちらからともなく



「こんな薄いのいくら飲んでも埒があかないなあ」


「ここはびしっとモルトで決めなくては」


 そうだ



「中津へ行こう」






(何の話をしておるのやら、と夢うつつにはな虫さん)