外部の異質なるもの2

ebaponはこの「外部の異質なるもの」の正体を見誤っていたのである。

疑り深い、セント・トーマスのように。



(ところで、ハリウッド実写版映画『寄生獣』の話はどうなったんだろう。

シナリオはすでに上がっていて、あとは『THE JUON/呪怨』の監督清水崇がメガホンをとるだけの話になったのは数年前の話だ。そうこうしているうち、最近、肝心の映画配給会社ニューラインシネマがワーナー・ブラザーズに吸収されちまったからな。

ニュー・ラインってロード・オブ・キング三部作で有名だけれど、もとは13日の金曜日とかエルム街の悪夢なんかのスプラッタ・ホラー系の配給会社だったんだよな。ワーナーがどうでるかだな。)



ebaponは「外部のもの」の所在を

世親(天親)と曇鸞の教学的差異のうちに探し求めていた。

これは、宗祖親鸞聖人の「親」と「鸞」を有機的に(フッサール現象学的に?)切り離し、また復元するという無謀にして不遜な営為でもある。



ebaponはこの作業を、人知れず(というか少人数で)為果せてしまおう、と目論んでいたけれど、


切り離し作業のメスを持つ手が、あの日をサカイに止まってしまうのである。



(写真は『寄生獣』5から)