ぼうちちさんの葬儀は
生前好きだったジャズにちなんで
ジャズ・フューネラルでいこうと、チーム町内会で決めた。
葬送の第一列はいうまでもなく遺族親族。
そこに参加することはとてもできない。
「第二列」が私たちチーム町内会の居場所だ。
先頭は、もとBugle Boyであった、o塚さん。
曲はBugle Boy March
ズドーン・ズドーンとバスドラが鳴ったら、さあ行進だ。
ジョージ・ルイス楽団のように、
この春の陽気にさえずるヒバリのように
天まで突き抜ける明るい演奏をしてくれ。
ponもこの時だけは衣を脱ごう。
何はともあれ、第二列に参加だ。
バンドが演奏を始めると、みんな体を揺らし始める。
道の端から端まで体を動かす。
特にすごいのは、たまたまそこにいて、葬式に参列したものたちの
あとをついてきた連中だ。
こういう連中は「第2列」と呼ばれている。
彼らは道を歩いていて、ただ音楽を聴きたくなったにすぎない。
霊が彼らを捉え、かれらはそれに従ったのだ。
マンボ・ジャンボ
先祖の狂乱した霊を追い払う魔術師
(イシュメール・リード『マンボ・ジャンボ』上岡伸雄)
しかし、瀕死のぼうちちさんは
AEDを拒否した。
最後の言葉
「ドクター・ジャズを呼んでくれ」
(※ぼうちちさんが亡くなった時用のブログです。
せっかくできたので、速く死んでね。もちろん、死んだら読めないから先に披露しときました。)