悪口(あっく)

仏弟子としてまもらなくてはならない十善戒

身口意三業すべてにおいて十悪は為してはならない。

不殺生から不邪見まで

ponはまあどれ一つとしてまもれていない

三業中、四つを占めるのが口業に関する戒

 不妄語(ふもうご) 嘘をつかない。
不綺語(ふきご) 中身の無い言葉を話さない。
不悪口(ふあっく) 乱暴な言葉を使わない。
不両舌(ふりょうぜつ)他人を仲違いさせるようなことを言わない。

話はpon地区慰霊祭のことである。

pon上娘と盆踊りに参加した。

地区毎に集まり、それぞれ盆踊りの列に付くのだが

pon上娘は

「友達がいない」とあまり気乗りがしていない

まあ盆踊りは仏教行事でもあるし、目連の母の為にもよろこんで踊ってほしいところなので

「まあ、踊ったら」とすすめ

忘れたカメラを取りに戻った。

で、カメラを手に会場に戻ると

pon娘はとぼとぼ歩いている

友達いなかったのかなぁとおもっていたけれど

後で話を聞くと

前にいた六年生男子が「悪口」を言う

(どうもいつもpon娘をからかう上級生がいるらしい)

さらに後ろの列に女子児童がいて、ひそひそ陰口をたたいている。

ponが写真を撮っている時は、男子も女子も知らんぷりしていて気づかなかった。

って、これ父兄が一緒に踊っていて、この状況見ているじゃないか!

さすがのponもこの話を聞いてむっとした。

その場に居合わせたら糞餓鬼の首根っこをひっつかまえて

その親に詰問していただろう。

連れ合いは

「そんなときは無理に踊らず友達とばっくれな」

っていうんだけれど。


とはいえ、ponも仏教徒の端くれ

自分の為した業(行為)はすべて自分に返ってくる

「自業自得」だ。

他人によいことをしてもその果は自分にかえってくる。

酷いいじめをして(その人を自死まで追い込んでも)その果はそれを為した人にかえってくるのだ。

ponはぐっとこらえて

「悪口」を為した人をあわれむのである。

祭りの後

かき氷を食べて少し機嫌を直すpon娘であった。