死国 松山会 合(おわり)

峠の急カーブをベンツでがんがん攻める梅吉さん

「ハンドル握ると人格変わるよね」って囁きあっていたけれど

梅吉邸について、玄関に立つ和服姿の奥様をみるなり

(舎弟こそいなかったけれど)

「や、やくざだ・・・」

視聴を終え、会食しRYO邸へ向かう道すがら

umekichiさんの過去をRYOさんから教えてもらった。

「兄さんは、第一次抗争のさなか出生し、青春時代は第二次抗争の血の雨の中」

「それで、雨男って言われるのですね」

「海が見えるでしょう。ほとけはだいたい海に沈めるんだけど、兄さんはそれをきらって

山に埋めろって五月蠅かったそうです」

「そ、それで、埋め狂」


「ってことは、このumekichiは奥様の愛情ではなく・・・」

「そう、殺った人の数」

「・・・・・」

「で、JBL376の下にはちゃか」

「ちゃ、ちゃか」

「そう」