(成相寺の閻魔像。
ご本尊である聖観音像の脇士は地蔵菩薩
閻魔大王の本地である)
地蔵菩薩。
地獄には閻魔大王として迹を垂れる。
その苦しみを味わうべく
閻魔大王自らも日に三度、銅の煮え湯を呑む。
閻魔大王は冥界を司る軍神でもあり
ギリシア神話でいうプルートと同一視されている。
福島第一原発三号機は
プルトニウムを核分裂させるプルサーマル発電の営業が昨年から始めていた。
ところで、原発初期の頃の安全基準は、「火傷しない程度」であった。
作業員は燃料をバケツで運ぶような状態であったそうだ。
現在、安全基準は厳しくなっているが、
もちろん、作業員の健康を全く損なわないための基準ではなく
もし作業員が他の危険な場所(高所や高熱の場所など)で作業したら被るであろう危険性を目安として設けられたものだ。
多くの作業員が被爆で苦しみ、亡くなっている。
そしてこの事故で沢山の人命が放射能に曝されている。
閻魔大王のように、いったいだれが、その苦しみを共有すべく、「銅の煮え湯」を呑むのであろうか。