今夜の一枚は
先月なくなった
シダー・ウォルトンの『PIT INN』
(新宿ピット・インで、1974年12月23日に行なったライヴ実況盤)
ちょうどこのライブには、ジャズ喫茶「ピーターキャッット」を開いたばかりの
村上春樹が聴きに来ていた。
(前年の1973年は、ピンボールに夢中だったそうである)
ジャズの蘊蓄で頭一杯の25歳の青年は
シダー・ウオルトンの演奏を通し
「強靱なマイナーポエト」と出遇うことになる。
「意味がなければ
スイングはない」
小説家、村上春樹の誕生はもうすぐのことであった。
R.I.P