ケルベロス2


昨晩は12時すぎにponは音の書斎から母屋へ戻った。

しばらく2階の居間でくつろいで、さあ寝ようかとすると

いつものようにレグルスは番犬の定位置に付きに行く。

「わん、わん、わん、わん」と階下に向かって吠え始めた。


すわ 泥棒かと身構えるpon

(レグルスは階下の廊下に不審者が通るとかならず吠える)

この時間帯、下には誰もいないのである。


一応、不用心なので、

武器をもって戸締まりを確かめに行くpon

各部屋をあらため、人が隠れそうな所をひとつひとつ開けていく。

机の下ものぞき込む(目が合うといやだなぁ)。

い、いない。

窓もドアもどこも鍵がかかっている。

一箇所、

食堂の窓の鍵がかかっていないだけであった。

(ひとの出入りした痕跡はない)

うーーーん、何に吠えたのだろう。

滅多に吠えたことのないレグルスだからなぁ。


心配した連れ合いは、交番に相談。

(アルソックじゃないんだけどね)

「葬儀後、しばらくして落ち着いた頃、よく空き巣にやられるのですよね〜」

と、周辺をパトロールしてくれた。



しかし、細い棒もって見回るのも心細い。

埋狂兄さん、ちゃか送ってくれないかなぁ

トカレフで良いよ)