しばらく2階の居間でくつろいで、さあ寝ようかとすると
いつものようにレグルスは番犬の定位置に付きに行く。
と
「わん、わん、わん、わん」と階下に向かって吠え始めた。
すわ 泥棒かと身構えるpon
(レグルスは階下の廊下に不審者が通るとかならず吠える)
この時間帯、下には誰もいないのである。
一応、不用心なので、
武器をもって戸締まりを確かめに行くpon
各部屋をあらため、人が隠れそうな所をひとつひとつ開けていく。
机の下ものぞき込む(目が合うといやだなぁ)。
い、いない。
窓もドアもどこも鍵がかかっている。
一箇所、
食堂の窓の鍵がかかっていないだけであった。
(ひとの出入りした痕跡はない)
うーーーん、何に吠えたのだろう。
滅多に吠えたことのないレグルスだからなぁ。
心配した連れ合いは、交番に相談。
(アルソックじゃないんだけどね)
「葬儀後、しばらくして落ち着いた頃、よく空き巣にやられるのですよね〜」
と、周辺をパトロールしてくれた。
しかし、細い棒もって見回るのも心細い。
埋狂兄さん、ちゃか送ってくれないかなぁ
(トカレフで良いよ)