庭のミミズをイノシシから守るため僕がした最後のこと 中

窮状を憂慮した香港のPeter woo叔父から

「東方神犬(チベタンマスチフ)を送ろうか」

と申し出があったが

「僕たちで

〜といっても今は僕とモン○だけだが〜

頑張ります」

と辞退した。

もちろん一億以上もする犬を戦いの場に出すということも躊躇われたが、何よりもこれ以上

ファミリーを失いたくないのだ。

それにイノシシのあの牙を前にして、超大型犬から小型犬まで総動員してもかなわないという事実がある。

超小型のチワワではひとたまりも

いやまて

「先ず隗より始めよ」というではないか。

そう、すべてはまずチワワから

こうして僕たちはサイバードッグ

まず、Little dogの開発から始めた。

そして、

BIG DOGまで成長させ

ついに、イノシシ軍団と

互角に渡り合える

LS3開発に成功したのだ!


そして深夜

スモーキンでシガーを燻らせていると

足下のモン○が、何かの物音に気付きドアにむかう。

警報アラームが鳴り響く

イノシシ軍団の侵入だ。

すかさず

アンドロイドをとりだし

LS3を起動させる

(少年fによりLS3にはiRemocon装着済み)

レコードをピアノトリオから

ショルティ指揮ウィーン・フィルワーグナーワルキューレの騎行」に載せ替え

フルヴォリュームで鳴らし始める


「さあ、戦闘の始まりだ」


(つづく)