レヴィナシアンあるいは「呪われるべき存在」11

「信仰の騎士 Glaubensritter」(キェルケゴール)は

デリダの呪文


”Tout autre est tout autre.”

「すべての他者はまったき他者だ」(高橋哲哉さん訳)

でハイブリット化する。





 ホーリーナイト アグリアスオークス


 (写真は、ファイナルファンタジータクティクスアグリアスオークス
   フィギュメイト改造 by tokise)


 レヴィナスはしかし「聖なるものの暴力」の前に

 この言葉をおく


 Me voici 「我ここに」

(「他者の呼びかけへの唯一可能な最初の応答」 高橋哲哉さん)




 今村仁司は満之の言う無限と有限の包摂関係

 を比喩的に語るために「イサク奉献」に言及する。


 レヴィナスが犠牲を要求する神の命令より

 犠牲を禁止する神の命令の声を重んじるように

 今村は次のように語る


「イサクがまさに殺されようとする瞬間に、「本当」の

神は彼の手を押さえる。そのときアブラハムは「本当の

神」と出会う。」

 
 今村はここに、親鸞のいう自力、他力

 また「金剛の信心」を読みこんでいる。




「オノノカセル秘儀(パトチュカ)」がそこにあるというのか。