先日行ったピアノリサイタル
マーティン・ヘルムヘンの弾く
ヴェーベルン ピアノのための変奏曲op.27
の演奏風景を観ていたら
セロニアス・モンクのそれを思い出した。
ということで、村上春樹がセロニアス・モンクについて書かれた文章を
世界から集め編んだ
『セロニアス・モンクのいた風景』を読む
BGMはハル・ウィルナーによるTribute to Thelonious Monk
THAT'S THE WAY I FEEL NOW
(なんか凄い人が演奏しているんだけれど
ponはバリー・ハリスの Pannonicaがいいね
)
ところで、ヴェーベルンだけれど
この7分の曲を作るのに一年かけたそうだ
楽理は分からないけれど、さきのモンクの本の中で
次のような文章があった。
「彼はあるときはひとつの音を、指輪の光るその指を細かく震わせながら
さも愛おしく慰撫する。
そしてしかる後に、肘と前腕の一撃をもって、墓穴へと真っ逆さまに突き落とす
オクターブの長さの半音階密集音郡を驚くべき正確さで狙い澄まして」
ハリー・ファレル「一番孤独な修道僧」より
まさにそんな感じの演奏だった。
肘打ちはなかったけれどね(笑