南の島では久々に連れ合いと泳いだ。
無駄を一切省き、きちんとしたフォームで淡々と泳ぐ。
流石もと水泳部。現役の頃は、最後には立ち泳ぎになって足がついてしまうほど長距離を泳ぎ込んでいたそうである。
ebaponはブレス800m、クロール800mをノルマにしているけれど、話にならない。
老獪なボクサーが、新人ボクサーの力強いパンチを基本に忠実な防御でかわし、
ガードの甘い箇所を何度も繰り返し一撃必殺ならぬパンチを打ち込み
ガードが下がったところで、渾身の一撃を食らわす。
そんな泳ぎなのだ。
連れ合いのフォームをまねして泳いでみる。
「どう?」
「右手はいいが、左手の肘が抜けていない」
ebaponの弱点。水を掻き終わった左手が小指から抜けなくなり、
最後には左肘が全くあがらなくなっていく。
一大決心しフォームを抜本的に直すことにした。
結構しんどいけれど、ebaponも老練なスイマーになりたいんだな。
プロレスで言ったら、ジャイアント馬場の空手チョップみたいな腕の振り。
うーーん。もういちど見てみたい。
死んじゃったけれど、
無理を言って
脳天唐竹割り!
(漫画は朝倉世界一『フラン県こわい城1』より)