我が輩は沢庵犬である


犬の足の裏って、赤ちゃんの手足と同じように少し湿っている。

汗腺があるからで、また犬はそこしか汗腺がない。

だから犬は、人間の三分の一ほどの塩分摂取で充分。

犬も塩分の濃いものを好んで食べない。


ところが、大分前のことだけれど「漬け物が好きな犬」がテレビ番組で取り上げられていた。

飼い主が漬け物を出すと大喜びして食べる。

「不思議な犬だなぁ」って思ってみたけれど、これは収録したTV局側が、からくりに気づいていた。


スローで再生する。


漬け物が出てくる→喜んで食べる→食べ終わると、飼い主の顔をじっと見る→飼い主が喜ぶ顔を見て安心して、今度は急いで水をがぶがぶ飲む。


これって、テレビで収録してもらって好かったケースだよね。誰も気づかなかったら、その犬、腎臓病で死んでいた。


ところで、ebapon。


「すごい。犬は言葉をほとんど理解できないけれど、表情をしっかり観察して、ご主人様の心を読んでいるのだ」


とても感心して、はたと思った。

洋画も字幕に頼らず、しっかりと俳優の表情やしぐさ、演技を観ていけば理解できるのではないか、と。

今日観たフランス映画(3本目)

コリーヌ・セロー『女はみんな生きている(原題 CHAOS)』

フランス語苦手のebaponとしては原語字幕がないとお手上げなんだけれど

ストーリー展開は軽妙で、わかりやすくサスペンスもあってとても面白かった。

娼婦役のラシダ・ブラクニは魅惑的だったけれど、

主婦役のカトリーヌ・フロはやっぱり凄い。

ダメ夫役のヴァンサン・ランドンもいい味だしていたよね。(社長室の壁に掛かっている「福」と書かれた掛け軸が逆さになっていたのは演出かなあ)



ともあれ、沢庵犬ebaponは、ひたすら俳優の表情を追いつづける。

(この方法が通用するのは、監督と役者の力量云何だね)