ドイツ映画100本

昨日は夕方から雨が降り始めた。

近くの公園に遊びに行っていた娘達が走って帰ってくる。

「トトロ」「トトロー」

と叫びながら二階の書斎まで来た。

泥だらけになって。

「お父さん、トトロの傘だよ」と娘達。


さて、予定通り、ドイツ映画も見始めた。

一本目は



ヴォルフガング・ベッカー監督の「グッバイ、レーニン!

(原語字幕無し)


音楽はアメリヤン・ティルセンだったので、コミカルで軽快感をうまく醸し出し

若干無理なストーリー展開をスムースに感じさせている。

母親役の、カトリーン・ザースは存在感があった。(実際、東ドイツ出身の女優だったそう)昔はもっと綺麗だったのだろう。


劇中では、ベルリンの壁崩壊前に、心臓発作で倒れた役を演じている。息子の配慮で、東西統一へ向かっていることを知らないでいる。

(ebaponはちょうどその頃(1989年)、思うところがあって、新聞やテレビを見るのを止めていたので、ベルリンの壁崩壊のニュースはリアルタイムで見ていないのである。なんだか、クリスティアーネと同じ立場にあったんで映画を見ていて不思議な気がした。)


ところで、劇中登場する秘密警察「シュタージ(Stasi)」。徹底した監視で国民を震え上がらせていた。

そのシュタージであるが、インテリ層の子どもたちが適任者であったそうである。

小さいときから、親から


「政府はそういっているが実は資本主義は間違っているわけではない」

「とはいえ、資本主義が正しいなどとは人前でけっして言ってはいけない


と教えられている子が多い。


まさに「二重思考(ダブル・シンク)」の訓練である。スパイに必須の能力なのである。

(参照 西尾幹二全体主義の呪い』新潮選書)



意外とサヨクの子供が公安になったりして