ponにとってスピルバーグはNG
第二次大戦4部作は観たくもない。
(太陽の帝国、1941、シンドラーのリスト、そしてプライベートライアン)
ただ、最後の作品の冒頭20分間は観る必要があった。
オマハ・ビーチにおけるノルマンディー上陸作戦の戦闘シーンである。
(感想を言えば、ponとして、Dデイはロバート・キャパのピンぼけ写真一枚があれば事足りることであった。)
横道にそれるけれど、同じ頃作られた戦争映画としては
テレンス・マリックの『シン・レッド・ライン』はお勧め。
(映画館で封切られたとき、車いすの老人が黙って観ていて、
途中で帰られたのが印象的であった。)
ガダルカナルの死闘である。
ponが所有しているDVDは、国内版(DTS盤)と画質の良いPAL盤。
最初に買った国内版は音も画質も悪く、わざわざ上記へ買い直した。
Blue−ray盤でないかなぁ。ついでにプライベートライアンの冒頭20分短縮盤
(墓場シーンカットで)でないかなぁ。
で、Dデイ
サリンジャーも一兵士として戦闘に加わっている。
パリ解放後、サリンジャーは特派員としてパリにいたヘミングウエイを訪ね交流を持つ。
ヘミングウエイは彼の作品を絶賛したが、あることから仲違い。
(理由は『ライ麦畑でつまえて』を読んでね)
ロストジェネレーションとハードボイルドを代表するヘミングウエイと次世代、サリンジャーの邂逅は興味が尽きないがそこには深い断絶が横たわっているかのようだ。
ところで、ヘミングウエイ。
ロストジェネレーションの代表作『日はまた昇るThe Sun Also Rises』を書き上げたヘミングウエイは
最初の妻とカリブを訪れた。この一帯はやがて彼の根拠地となる。
キーウエストに寄港する船乗りから、幸運を呼ぶ6本指の猫を彼はもらい受けている。
本来猫の前足は5本指(Toe)だが、船倉のねずみ取り用の猫は、遺伝的に多指症(6本指)になりやすいそうである。
「ミトン」と呼ばれ、その六本指でマストのロープをがっちりを掴むことから船乗りにとってラッキーな存在だったのであろう。
ちなみに、猫の後ろ足の指は何本?
4本なんだな。
(つづく)