ひぃ〜さんのウツボ2 6本指の猫をめぐって篇5

キューバを第二の故郷としたヘミングウエイ。

彼がライフルで頭を撃ち抜くまでの22年間過ごした、フィンカ・ビヒア邸。

写真はフィンカ・ビヒアの塔。

ponがこんど建てる書斎もこんな感じにするつもりだ(からよろしく829さん)。

ちなみにこの塔の一階はバス、二階は猫の住まい、三階は倉庫、最上階は図書室兼仕事部屋となっている。

(猫は57匹、書籍は9千冊)



数年前、バハマのヘミングウエイ博物館が焼失したというニュースが飛び込んできた。

すわっ、キューバ側の猫は全滅か、と心配したが、焼けたのは同じくバハマのビミニ島にあるホテルの一室を改装したミュージアムの方であった。


ところで、ponも猫が好き。語り出したら止まらないので、唯一苦手な猫がいることを話そう。


 ロシアンブルー


気品ある猫である。でも、この映画を観て苦手になった。



スティーブン・キング原作脚本の映画「ペット・セメタリー」

ホラー苦手のebaponが間違って観ちまった映画である。


で、pon寺の墓場に「ロシアンブルー」が数年前、何と住み着いていた。

まあ、人なつこいので、顔を合わすと、「やあ」とか「スティーブンさんの新作はどう?」とか

声を掛け合う仲までにはなっていた。


ある日、墓地の焼却炉で枯れ草や雑草などを燃やしていたebapon。

雨が多かったせいで火がなかなかつかない。

炉口に薪を多くくべて火のまわりを良くしていた。

全体に火が回ってきたようだ。

ひと安心してあとは炉口を閉めれば仕事は終わる。

で、閉めようとした瞬間

黒い固まりが飛び出してきた。

一瞬ぎょっとするebapon。

脱兎のごとく逃げ出すけもの。

全身から紫の煙を出している。


「あ、ロシアンブルー」


と、焼却炉から

「にゃーにゃー」と仔猫等の鳴き声が

母猫がいなくなったので、鳴き始めたのである。


急いで掻き出そうとすると

ここぞと火が燃えさかる。


だんだんか細くなっていく仔猫たちの声



「ひぃ〜」とうめくebapon。








そのときからponは「ひぃ〜」さんの呪いにかけられていたのね。