戒律の世界

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第一 総論篇 森章司

戒律概説ー解説に代えて
『律戒』の思想
仏教の戒律と世俗の法

第二 インド篇

第一章 インド諸宗教の戒律と仏教の戒律

山崎利男「ヒンドゥー法」
奥田清明「ジャイナ教のvinaya」
長崎法潤「ジャイナ教の戒律」
高木訷元「アージーヴィカ教と道徳律」

第二章 律蔵と初期仏教教団の運営

佐藤密雄「律蔵犍度部の成立」

平川彰「僧伽における制裁の問題」

第三章 大乗菩薩戒と大乗仏教教団

沖本克己「菩薩戒について」
森章司「菩薩戒と大乗仏教教団」
諸戸素純「大乗仏教の教団」

第四章 東南アジア・中央アジアの仏教と戒律

佐々木教悟「南方上座部仏教の弘通と戒律思想」
石井米雄「サンガと社会」
生野善応「僧院におけるポンジーの日常生活」金岡秀友「密教における戒律の特色」
小笠原宣秀「唐代西域の僧尼衆団」

第3 中国〈韓国〉篇

第一章 仏教受容期における戒律

横超慧日「広律伝来以前の中国に於ける戒律」

木村宣彰「多羅戒本と達摩戒本」

池田魯参「菩薩戒思想の形成と展開」

第二章 隋唐期仏教の戒律と律宗

福島光哉「天台智顗における大乗戒の組織と止観」

水野弘元「南山道宣と大乗戒」

佐藤達玄「四分律の形成と展開」

第三章 禅と戒律

椎名宏雄「北宗禅における戒律の問題」

鏡島元隆「百丈古清規変化過程の一考察」

第四章 韓国の仏教と戒律

水谷幸正「韓国仏教における戒律思想」

第四 日本篇 

第一章 仏教受容期における戒律

森章司「『日本書紀』にみる僧尼の戒律」

直林不退「道璿の伝戒と天平期の授戒制度」

徳田明本「鑑真和上の律宗」

二葉憲香「奈良時代における律宗」

第二章 平安仏教と戒律

伊藤浄厳「弘法大師の戒律観覚書」

恵谷隆戒「伝教大師の円戒思想」

田村晃祐「大乗戒壇独立について」

第三章 鎌倉時代における戒律の復興

上田霊城「鎌倉仏教における戒律の宗派化」和島芳男「叡尊と忍性ー中世戒律復興運動の二形態」

第四章 鎌倉新仏教と戒律

三田全信「法然上人の戒観史考」
角田春雄「栄西禅師の戒律」
古田紹欽「道元に於ける持戒持律思想の展開」景山堯雄「日蓮聖人の戒思想について」土橋秀高「真宗行儀と戒律」

第五章 近世仏教における戒律

上田天瑞「真言律と其の系統」
常盤大定「慈雲尊者の正法律ー日本仏教と戒律の問題」
小寺大穎「安楽律における戒体論争」
大橋俊雄「浄土律復興運動に就いて」