紛争屋、ebaponを括弧にくくる

トランペットを小脇に抱えた「紛争屋」

伊勢崎賢治

どんな顔で演奏するのか。



彼の講演は、スクリーンに映し出された

ルワンダの虐殺映像からはじまる。


(写真は映画『ホテルルワンダ』DVD盤)


フツ族によるツチ族の虐殺

100日間で80万人が、近代兵器ではなく

ナタや棍棒で撲殺される。


ロメオ・ダレール司令官はマイルドな

軍事介入を国連に要請するが、

軍は動かなかった。

ダレールは後に自殺未遂したという。


伊勢崎も、シエラレオネで少年兵による残虐行為に遭遇する。





村を襲い、妊婦の腹の子の性別をアテッコする。


伊勢崎は、Responsibility To Protect 保護する責任 から

     Responsibility To Provent 予防する責任 の道

     をたどろうとしている。



 ebaponはそれでも、括弧にくくられた

 「Responsibility(他者への応答可能性)」の道をたどるだろう。

 切り裂かれた胎児の死からツチ族120万の死者を通路とする。




少年を兵士にすることは、戦争犯罪だそうだ。






 戦犯「小幡月斎」




 (漫画「あずみ」第一巻 小学館 より)