SP試聴会、機材返却篇2

次にお伺いしたのは、SPレコード演奏家の第一人者のk先生。スイングジャズをこよなく愛し、ボーカリストへの造詣も深い方です。

k先生がSPレコードを本格的に収集するようになったのは、あるレコードショップから、放送局が放出したSP盤6000枚以上を購入したことがはじまりだとか。きちんと管理され、電気的再生されてきた盤質のよいレコードとの出会いは、その後の歩みを決定づけたのですね。


二度目に大量買い付けしたSPレコード

アメリカ西海岸のあるレコード店の在庫を丸ごと買い取ったそうです。(約13000枚)

(写真は、倉庫に搬入されたところ)

この買い付けには、とても苦労されたそうです。



別の話ですが、UK先生は海外にSP蒐集の旅によく行かれるそうです。

NYにある世界一のSPレコードショップを訪問した話はとても興味深かったです。なんと在庫は20万枚!

その店はご主人が亡くなりたたまれたそうで、娘さんはそのコレクションを大学に寄贈。

大学は、なんと、そのSPを売りに出して、施設費に充てたとのこと。


(手はぶージー


買い付けたSP盤はk先生の手により、新品以上の状態にまで洗浄され(新品でも結構汚れているとか)、分類整理され、この専用ボックスに収納されます。収納されているSP盤は4000枚とか。

今回は、女性ボーカルを中心に演奏してもらいました。

写真はケイ・アーメン。最初にカモナマイハウスを歌った人だそうです。全く売れなかったけれど、後にローズマリー・クルーニーが嫌々吹き込んだレコードがミリオンセラーになったそうです。

プレーヤは前回紹介しました

EMT927の初期型です。

レコードを聴いていると、先ほど訪問したu先生から電話が入ります。