誰でせう。
先日パラゴンを聴きに行った湯布院の喫茶「アーデン」。
閑かな、別荘地のいっかくにある。
一足早い冬の訪れで、木々は紅葉をあざやかに見せぬうちにその葉を大半散らしてしまった。
窓の外は、ひっそりしていて、時々、薪を積んだバイクが走り抜ける。
ebaponが最初に聴いたパラゴンは、京都の一乗寺にあったダウンホーム。
ヤクザの発砲事件があったり、養豚場があったり、ばすえた映画館のある街。
苦行僧のようなマスターが、パラゴンを鳴らしていた。
良くながれていたのは、コルトレーン。
地をはうような演奏の中に、不気味にながれるシタールの調べ。
初めてシタールを聴いたのもダウンホーム。
確か、インディアだったとおもうけれど、手元にあるLPからはシタールの演奏は聴けない。
後になって、コルトレーンがインドのシタール奏者「ラヴィ・シャンカール」に傾倒し師事しようとしていたことを知った。
今、ダウンホームとは縁遠い喫茶店で、苦行僧のようにパラゴンに向かうebapon。
流れていたのは秋吉敏子のCD。
ふっと、肩の力が抜ける。
美味しいシフォンケーキと、珈琲を啜って
思わず、ラヴィ・シャンカールの娘アヌシュカー・シャンカールの演奏を聴きたくなった。
(異母姉妹のノラ・ジョーンズでもいいけどね)
(喫茶アーデンはアナログ誌に出るそうです はな虫さん情報)