ひぃ〜さんのウツボ2 6本指の猫をめぐって篇8

サリンジャー(1919〜)

とロストジェネレーション世代

ヘミングウエイ(1899〜1961)
フィッツジェラルド(1986〜 1940)
フォークナー(1897 - 1962)
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ひぃ〜さん(※現代のロストジェネレーション世代、写真は盗用)


両者の間を橋渡しする作家として



デレク・ハートフィールド(Derek Heartfield 1909年-1938年)がいる

村上春樹がリスペクトした作家としてよく知られている。

写真は、エンパイア・ステート・ビルから投身自殺するとき手に持ったヒットラーの肖像

ジョン・ハートフィールドの手によるコラージュ写真である。


ebaponもリスペクトしていて、村上春樹がデビュー作『風の歌を聴け」を上梓した年、彼の故郷を訪ねるべくオハイオ州の地をふんでいた。

小さな村出身と言うこと以外分からなかったけれど、シャーウッド・アンダスンが『ワインズバーク・オハイオ』を書き著したのが、ハートフィールドの生まれた年のちょうど10年前であったことから、その地を訪ねてみた。

ビンゴ!

(自慢じゃないけれど、ponはハート・フィールドの墓参りをした唯一の日本人だと思う。)

さて、ハートフィールドの言葉をものさしとし、世を渡りだした「僕」を主人公とした『風の歌を聴け

4本指の女の子が出てくる。

8歳の時掃除機のモーターで指をとばした女の子である。


主人公の「僕」はそのカクテルグラスのようにひんやりした手を取ってこんな風に思う。


「そこには生まれつきそうであるかのようにごく自然に、

 4本の指が気持ちよさそうに並んでいた。

 その自然さは奇跡に近いものだったし、

 少なくとも指が6本並んでいるよりは遙かに説得力があった」


(ちなみに6本指といわれるサリンジャーの父親は、オハイオ州クリーブランド出身である)


N.E.B

 おっと、ここで、ロイ・ヘインズのウイ・スリーに続いて、

 ぼうのちちさんからのリクエス



 ホレス・パーランのアス・スリー




 ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブックには短編『リッチボーイ』が収録されている。

実はこの作品をめぐりフィッツジェラルドとヘミングウエイとの間で有名な応酬があった。


フィッツジェラルド


 「大金持ちは、きみやぼくとは違う人種なんだ」

ヘミングウエイ
 
 「そうさ、連中はぼくらより金を持っているのさ」




風の歌を聴け』は、鼠の「金持ちなんか糞喰らえ」の台詞から始まる18日間の物語だ



しかし、主人公の「僕」は

 デレク・ハートフィールドのエッセイ集


『気分が良くて何が悪い?』


 を大事にしていた。


ebaponの何代か前に、将軍がいて、たしかエパンチンという名だった。

そこに遠縁の「知恵遅れ」の公爵が来て、似たような台詞を吐いたような?