プロローグ

かの尊師・真人・正しく覚った人に

敬礼したてまつる。

『真理のことば』



第一章 ひと組ずつ


一、ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。

もしも汚れた心で話したり行ったりするならば、苦しみはその人に

つき従う

ーーーー車をひく(牛)の足跡に車輪がついて行くように。



二、ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。

もしも清らかな心で話したり行ったりするならば、福楽はその人に

つき従う


ーーーー影がそのからだから離れないように。


 (中村元ブッダの真理のことば・感興のことば 岩波文庫 より)