世界像の形成

仏教書千本ノックの第一冊目は

いうまでもなく中村元訳『スッタニパータ』

ponの愛読書の一つでもある。


ところで、ponのお師匠さんである

echoさんは最近現役復帰して

所長になった。


んで、先月末、最初の講義が阿蘇で行われた。



その時、用いたテキストが、この本

(アジアから考える7巻「世界像の形成」)

所収、松本史朗「仏教の批判的考察」である。

その一章が中村元批判であり

仏教解明の方法論的誤謬を論っている。

何よりも、経の集成を意味する『スッタ・ニパータ』を

なぜ中村元は『ブッダのことば』と訳すのだろうか!というのである。


ponもながく松本史朗説に同意してきたけれど

最近「韻文の所説も仏教をそれなりによく表している(村上真完さん)」と思うようになった。

(このへんのことはいずれ、『スッタ・ニパータ』の注釈書である『パラマッタ・ジョーティカー(仏のことば註;村上真完訳出)』紹介の時にお話しします)


まあ、ponは村上さんとは違って「定型句の繰り返しが多い、散文経典よりも、韻文経典の中に、味読すべき名文が多く見出されるであろう」とは思ってないからね。

(つづく)