中野区では、今血腥いことが起きているけど
昔、k叔母が、中野区の友人宅にいたとき、来客を報せるチャイムが。
叔母が玄関まで出ると、そこには
全身黒ずくめで、ベレー帽を目深にかぶった男が立っていた。
(写真は『昭和残侠伝 唐獅子牡丹)
男はやおら帽子を脱ぐと
「俳優の高倉健です」
と名告った。
来宅中、寡黙にじっと座っていた健さん。
(しかし、背中の「唐獅子牡丹」は吠えている。
その心のうちは、もちろん観音様がお見通しである。)
最近、ebaponは仏像を観るとき、背中をみる。
別段裏書きを見ようとしているのではない。
心の叫びを聞き取ろうとしているのである。
阿弥陀さまの背中の彫り物、観たことありますか。
もちろん、心眼で観るのです。
ジッと。
そして、耳を澄ます。
ほら、見えてきた。
聞こえてきた。
「南無阿弥陀仏」
の六字名号の声