ひぃ〜さんのウツボ2 6本指の猫をめぐって篇2


「指が六本あるんじゃないか」


絶頂期のフィニアス・ニューボーン・jrの演奏を目の当たりにした

日本の作家はそう独りごちた。


BBキングが「Blues Boy」と呼ばれ、まだ駆け出しの頃、その演奏のバックを父フィニアス・ニューボーン・シニア(ds)と弟カルヴィンらと勤めたJR

 1949年のことである。

このR&Bバンド等の演奏をラジオで聴いて育ったのがプレスリー坊やだけれどそれは別の話。


ジャズ界にデビューしたのがアートテイタムの亡くなった年で、生まれ変わりといわれた。


Phineas Newborn was one of the most technically brilliant two-handed pianists who ever played jazz


amazon評にある。

"two-handed pianists"の第一人者といわれている。

(Four-handedは連弾だから、two-handed は左右同じフレーズを弾くってことかな。)


ponはフィニアスが好きで、この三枚はよく聞く。

なかでも、精神異常を来しアル中に苦しんでいた頃の演奏

ハーレム・ブルースは滋味あふれ大好きだ。

晩年のレイ・ブラウンの献身は涙なしでは語ることができない。


まだponが学生の頃、超絶技巧でブリリアントなデビューアルバムを聴いていた時

そばで聴いていたebapon姉が一言


「この人ちょっとおかしいよ」


(内心どきっとした)


その後、モンクをかけると


「この人はまとも」


(ちょっとうれしかった)




で、ひぃ〜さんの話をすると

「その人はうつぼ」


???


(いや、まだつづく)