ともしび

昨晩遅く戻った。



叔母の法事のため東京へ発つという前の晩

夜中の12時前後、来客の知らせが。



玄関へ行くとさぼさぼくんがきていた。



「ん?どうしたの」



「ebaponさん。先ほどお話しした本を貸します」


・・・・・・


先ほど、というのは、その日の午後九時頃に終わった研究会の帰り道のことである。

ある本(「ともしび」)の話題が出たのである。

で、その場は

「ponさん、明日早くから東京へ行くそうですね、気をつけて行ってきて下さい」

「ありがとう。行ってきます」

で、別れたんであった。


・・・・・・・


まあ、


「本はありがとう。明日から三日ほど留守にするから、帰ってきたら読みます。」


・・・・・・・・


「ともしび」を書いたのはponにとっても大先輩の住職さんであり

いろいろご指導いただいた大恩ある人で

東大で原始仏教の研究をなさっていた方でもある。


まだ、七十前後だったけれど、不慮の事故で昨年お亡くなりになった。


遺稿集として編集された「ともしび」は、その題で地元の新聞に生前連載されていたコラムが中心となっている。

地元紙は購読していなかったので、その本はとてもありがたかったのである。



で、書棚に飾って、東京へ向かった。






で、昨晩遅くに帰ってきたことは、冒頭にも述べたことだ。

pon両親に報告をすませ、では自室に戻ろうかと階段をのぼりかけたところ


来客の知らせが。



さぼさぼくんである。



「ponさん、本を返して下さい」


・・・・・・

「ああ、うん、ありがとう・・・」



で、返した。



?????


何だったんだろう。


よく分からないので、本のあった場所にお土産の

提灯を飾った。


で、空港で買った

チーズの詰め合わせと、これもお土産の

ショットグラスでモルトを飲んだ。



まあ、


人生


いろいろある


けれど


??