復刊ドットコム

ponの場合は下手の横好きで、専門書を渉猟しているけれど

一般にこの世界で、研究を志すならば

ちょっと大変だけれど、100万ぐらいは身銭を切って専門書を手元に置くべきである。

なにもいっぺんに買う必要はなく、自分の学びのスピードに併せて買い揃えていけばよい。

逆に百万しか専門書を買わないと誓戒をたてておけば、無駄な本は買わなくなる。


で、

ponの一押しは

曾我量深選集


実はながく絶版であった

ゆゆしきことである。


復刻を願う声は多く、法蔵館という仏教書を扱う書店の

復刊ドットコム リクエストのトップにこの選集の名がでている。



どんな本がリクエストされているか記してみよう。

1位 曽我量深選集 25
2位 倶舎論の原典解明 業品 舟橋一哉 11
3位 教行信証講義集成 9 ・
3位 曽我量深説教集 9
5位 新訂版 浄土三部経概説 8.
6位 中国隋唐長安寺院史料集成/小野勝年 7
7位 仲野良俊著作集 6
8位 日蓮聖人真蹟集成 5
9位 維摩経の思想的研究 3
9位 源空とその門下 菊地勇次郎 3
9位 古代仏教の中世的展開 村山修一3
9位 蓬茨祖運選集(全15巻) 3  6巻品切れ
13位 インド密教の形成と展開 2
13位 カヤカベ かくれ念仏 2
13位 原文校註 真宗聖典 2
13位 神秘主義人間学/可藤豊文 2
13位 正信念仏偈講義 2
13位 法然遺文の基礎的研究/中野正明著 2
13位 法蔵菩薩/曾我量深著 2
20位 因明学―起源と変遷― 1
20位 救済成立の場/稲城選恵著 1
20位 教行信証講読/金子大栄 1
20位 倶舎論の研究 桜部建 1
20位 現代の聖典 蓮如上人御一代記聞書/細川・村上・足立著 1
20位 講解教行信証改訂版 1
20位 新仏教童話全集 1
20位 世の姿・心の姿/平澤 興著 1
20位 正信念仏偈講義(全5巻) 1
20位 正信偈新講上巻中巻下巻/金子大栄
20位 曽我量深講義集 1
20位 歎異抄講話/信國淳 1
20位 敦煌佛教の研究/上山大峻
20位 仏教経典史論 1 ・赤沼智善
20位 法然上人真蹟集成 1
20位 本願海流/大峯顕著 1
20位 密教を知るためのブックガイド 1
20位 妙好人 物種吉兵衛語録/楠 恭編 1

(尻尾の数字はリクエスト数)

全集系では、仲野良俊・蓬茨祖運も現在手に入らないのか。

研究室にあるからまあ良しとする。

ponがリクエストしたいのは

6位 中国隋唐長安寺院史料集成/小野勝年
9位 維摩経の思想的研究
20位 因明学―起源と変遷―

(最後のは長崎法潤さんの本だろうか。)


ところで、曽我量深さんの『選集』、うれしいことに

大法輪閣からオンデマンドだけれど、復刻されるそうだ。

多分上製本で、箱無し、割高になるけれども、是非皆注文してくれ!

そして読み破ってしまうのだぞ。


大変うれしいので、全巻の収録内容を記す。


【第1巻】明治31年より37年に至る著者20代の論稿・講録集。
「七祖教系論」「『安心決定抄』を論ず」「信仰の確立は至難也又至易也」「蓮如上人の真諦」「弥陀及び名号の観念」「余が信仰」「修道上の重平常主義と重臨終主義とを論じて親鸞聖人の立脚地を明かにす」「精神主義」「論理以外の論理」「海老名弾正氏の基督論」「宗教としての華厳天台の二宗」「偽善の妙趣」「宗教的人格論」「三法印唯識宗」「唯識宗の末那識観」「仏教唯心論の基礎としての阿頼耶識の証明」「解深密経論」「摂大乗論」

【第2巻】明治37年より大正2年に至る間の著者30代
の論稿を収める。
日蓮論」「南無阿弥陀仏は我等が久遠の名也」「我等東方に退却せし也」「宗教統一の枢機」「『観無量寿経の対告衆、韋提希論」「印度支那日本仏教の特質を論じて親鸞聖人の地位を明らかにす」「文字上より信の意義を論ず」「信疑論」「我に影向したまへる先師」「釈尊を超越せる仏教」「朝題目、夕念仏」「自信論」「宗教の双眼なる信及び教」「『観無量寿経』の三心を論ず」「自己を弁護せざる人」「山水の画を観て」「凡人の右胸から誕生したる如来の宗教」「他力教の二大本尊」「天親の『浄土論』に闇合せる二河白道」「空中の仏、地上の仏、心中の仏」「浄玻瓈鏡上の釈尊としての『観経』下々品」「厳粛なる二重生活」「大闇黒の仏心を観よ」「煩悩仏の建設者」「過去の教界に対する親鸞聖人の態度」「信行両座」「他力は胸より湧く」「我等が久遠の宗教」「三願より発足して十重の一体に到着す」「常に信の初一念に立つべし」「「地上の救主」「現実界の浄土」「真我の救主と信念の守護者」「墓」「信仰の後景と前景」

【第3巻】大正3年より同8年に至る間の論稿を収める。
「出山の釈尊を念じて」「裸形外道」「これまで」「光胎を出でて」「原始の如来」「親鸞聖人の影」「釈尊と念仏」「行信論」「『二河喩』と『観経』」「二重の『二河喩』」「願生の人、天親菩薩」「田舎寺の研究生活」「念仏は原始人の叫び也」「地湧の人」「わが祖親鸞聖人」「永久の往生人」「闇へ闇へ」「祖聖を憶ひつつ」「正覚より本願へ」「自己の還相回向と聖教」「大自然の胸に」「体験の教証」「法界より衆生界へ」「化仏の光に照らされたる内的長夜の世界」「廻向の本願と選択の本願」「名号の世界」「雑音」「影現の国と応現の国」「法蔵菩薩影現の歴程としての三願」「五劫の思惟を背景として」「復活教と往生教」「浄土荘厳の願心と願力」「雑華を捧げて」

【第4巻】大正11年より昭和2年までの論説のほか補遺としてほとんどすべての小品・
雑感を収める。
「選択批判の願心より回向表現の願力へ」「『観経』の二の眼としての光台現国と空中仏現」「如来、我を救ふや」「願心の自己荘厳」「命終を前念して即生を後念す」「自証の三願について」「弥陀と諸仏」「重誓の偈頌について」「往相の理証と還相の教証」「業感の世界と法性の世界」「論議経としての四十八願」「宗教原理としての弥陀の本願」「本願の表現する四十八行」「如来の表現する自証の道程」「欲生心の象徴化」「大無量寿経の宗義?宗教原理の体験としての大寂定?宗教的要求の総合的主体としての「法蔵菩薩」」」「暴風駛雨」「正信と迷信」「絶対の吾と相対の吾」「正覚成就の盛儀」「『真宗の教義及其歴史』按語」「夏を迎えて」「告白」『精神界』余響」「親鸞聖人の人格と信仰」「誕生まで」「立教開宗の本旨」「『見真』拾玉」「本願の選択について」「『仏座』訪択」「大寂定三昧」「『観無量寿経』を披閲する眼」「新体制と本願」「蓮如上人真宗再興の御精神」「真実の信楽」「仏様とは」「本願と浄土並びに是と対応する他方世界」「肉づき鬼面の回想」「如来は我等を罪人と呼び給はず」

【第5巻】 昭和初期の論稿・講録集。
「開神」「如来表現の範疇としての三心観」「本願の仏地」「親鸞の仏教史観」

【第6巻】
昭和17年、真宗大谷派安居本講の講録「歎異抄聴記」

【第7巻】 4-8415-0288-2 本体4660円
昭和23年の安居講録「大無量寿経聴記」
昭和13年の講録「行信の道」

【第8巻】
昭和35年、真宗大谷派安居本講の講録「教行信証『信巻』聴記」

【第9巻】
昭和43年の安居講録「正信念仏偈聴記」
昭和40年以降の講録「真宗大綱」

【第10巻】大正初期より昭和10年代に至る主要な講演集。
「我が信ずる如来」「偉大なる凡人」「観無量寿経親鸞聖人」「親鸞聖人御誕生会に際して」「念仏の意義」「聞法生活」「救済と自覚」「救済の信仰と自証」「宗教原理としての四十八願?宗教経験と宗教原理?有生、無生、得生?三願転入」「真宗の祈願」「浄土荘厳の原理」「仏道と菩薩道」「本願の内観」

【第11巻】昭和20年代の主要な講演集。
「清沢先生讃仰」「名義相応」「感応道交」「感応の道理」「象徴世界観」「分水嶺の本願」「自身を深信す」

【第12巻】晩年の主要な講演集。
「自信教人信」「浄土と本願」「信に死し願に生きよ」「始めに行あり」「法蔵菩薩」「我如来を信ずるが故に如来在ます也」「往生と成仏」「愚痴にかえる」「横超の菩提心」「深く信ずる心」「真実の教え」「宿縁と宿善」


ふぅ