「辟」字考

荷物が届きました。


ちょっと掘り出しものの



漢和辞典です。



研究室では、漢和辞典類は必ず備えなければなりませんが

あるのは、諸橋轍次大漢和辞典くらいで充実していません。

辞書マニアのオグさんにいろいろ調べてもらって、

少しずつ購入していきます。

(今回購入分はpon個人用です)。



中国の辞書では、段注や康煕字典が必要ですが、どちらも18世紀に成立したモノで

できれば親鸞聖人(1173〜1262)が依用した辞典類を購入したいところです。

日本最古の漢和辞典としては、9世紀成立した『新撰字鏡(じきょう)』
935年完成の『倭名類聚抄』、平安末期までに完成した『類聚名義抄』があります。

今回ponが入手したのは、先行の辞典を承けて鎌倉時代に成立した漢和字書『字鏡集』。

親鸞聖人はどの漢和辞典を参照されたのかしら。

とても興味のあるところです。



最古の『字鏡集』七巻本は龍谷大学善本に収められています。

在庫があれば、すこし高価ですが、研究室用に購入しようか、

考え中です。


(つづく)