きょうは、ブラウロックS木さんのお誘いとあって、聖書を持って行くことに。
一部は主催が「日本聖書協会」とあって、設立の歴史などを映像でレクチャー
とても眠かったのだが(失礼)
二部の「沢知恵コンサート」では目が覚めた。
アカペラでアメイジング・グレイス
二曲目からはベーゼンドルファーのGPを弾きながら黒人霊歌を歌う。
おどろいたのは
三曲目
アン・サリーのカバーが印象的だった
「こころ」
(わたしのこころは湖水です
どうぞ 漕いでお出でなさい
ってやつです)
沢知恵さんが作曲したものであったのか!
更に驚いたのは
「この歌の詩は祖父が翻訳したものです」
「祖父の名は金素雲」
キ、キムソウン!?
コンサート終了後急いで家に帰り
書棚を探す
あった!
河上徹太郎がほめていたので
前に購入して読んだ金素雲の『乳色の雲』
件の詩をさがしたけれど、これには収録されていなかった。
たぶん、もう二冊ある金素雲の翻訳本にあるのだろう。
この詩は金東鳴の作品だそうだけれど、『朝鮮詩集』にも似た詩があった。
金起林「ガラス窓」
ねえ ー
わたしのこころはガラスかしら、冬空みたいに
こんな小さい吐息にも、ぢき曇つてしまふ。
触ればまるで鐵のやうで そのくせ、
ただ一夜の霜にも罅が入るもの
吹雪の日は音立てて鳴り、
夜の退いたあとは頬一ぱいうるほふ泪。
燃えあへぬ情熱、こうもりたちの燈台
夜毎の星を羨んでは仰いで明かす ー。
ねえ ー
わたしのこころはガラスかしら、
月の光にさへ こんなに砕けてしまふ。