小市民ebapon、ハードボイルド化する

大学一年の時、詩人の清見翠主催の近代文学ゼミに参加した。

作家をひとり決めろといわれ、その頃良く読んでいた「第三の新人

安岡章太郎吉行淳之介小島信夫庄野潤三等)の中から、最も

好きな安岡を選んだ。

当時は、小説は必ず文庫本を買って読んでいたが、『放屁抄』が出たとき

岩波では文庫化は無いだろうな、と思い、思い切って単行本を買った。



書店で何度も手に取り、また戻してはを繰り返し、ついに清水の舞台から飛び降りる

つもりで購入した記憶がある。


(詩人清見翠さんとの出会いは、ebaponにとって後の人生を決めるほどの

大きな意味を持っていた。このことはいずれ)



学園天国さんが最初にかった本は大藪春彦


汚れた英雄


小市民志向のebaponと違って、学園天国さんは

ハードボイルドな生き方をしていたのね。

若かりし時の天国さん。きっとたまご王子みたいだったんだろう。

(失礼しました)


ebaponも伊達邦彦シリーズは愛読した。

(映画では村川透の『野獣死すべし松田優作主演が好きかな

シリーズでは無いけれど『汚れた英雄』も好きでDVDがなかなか出ないのでLD盤をずっと持っていた)


小市民とハードボイルド。


うーーーん。


そういえば安岡章太郎にもハードボイルドがあった。


『流離譚』や『果てしない道中記』


特に後者で言及される『大菩薩峠』の



元甲源一刀流 机竜之助


(映像は岡本喜八版『大菩薩峠』より)