香月乗光(1910-1972)編『浄土宗開創期の研究』
浄土宗開宗800年を目睫とした1970年に出版されたが、その記念日を迎えることなく乗光は亡くなっている。
彼の業績は今も色あせていないが、生前のこの本と遺稿集は古書価が高額でなかなか入手困難
ponは函無本をやむなく購入していたが、『法然浄土教の思想と歴史』は函無本も高額で手が出なかった
ということで、中身紹介
『 浄土宗開創期の研究』
香月乗光編。昭和四五年(一九七〇)八月、平楽寺書店発行。
思想篇
香月乗光「法然上人の浄土開宗における仏教の転換」
藤堂恭俊「浄土開宗への一歴程-源信より善導へ」
高橋弘次「法然上人の仏身観の特異性」
清水澄「法然上人とマルチン・ルター-人間観について」
白川恵俊「法然上人の立教開宗の実存的意味についてーハイデッガーの人間把握を中心として」
歴史篇
香月乗光「法然上人の浄土開宗の年時に関する諸説とその批判-承安五年開宗説の解明」
平祐史「法然上人黒谷遁世の社会的背景」
伊藤唯真「遊蓮房円照と法然-法然下山問題の新視点」
成田俊治「法然浄土教の形成と美術」
高橋弘次「戦後の法然研究の動向-思想篇」
伊藤唯真「戦後の法然研究の動向-歴史篇」