その男、宗教の敵か味方か?

ponは現在、大急ぎで、大乗と言うこと、また回向概念について調べている。

一番参考にしているのは袴谷憲昭先生の『仏教教団史論』(大蔵出版

畏れ多いことだが、この著を批判的に考察している。

で、先生が言及なさっている論書に目を通している。

そのなかで、キリスト教の霊魂観と仏教のそれを比較するのに

不干齋ハビアンの著『妙貞問答』を引き合いに出された。

写真は、その資料として買い求めたものである(OD版東洋文庫)。

キリスト教に改宗したもと禅僧が、三教(儒・仏・神)を批判した書である。

(ハビアンは晩年棄教し、キリスト教を批判する『破提宇子』を著している。)

資料以外にとても興味の持てる存在であった。


袴谷先生は、キリスト者日蓮宗の対論にも言及していた。

日本人修道士ロレンソと日乗との争論である

(内容はフロイス日本史4を参照されたし)

ponは日乗の受け答えや、所業に不快さを覚えたが

一方のロレンソ了斎の受け答えには好感が持てた。

ロレンソはもと盲目の琵琶法師。ザビエルと出会い洗礼を受けた。

(ロレンソの姿は奇しくも狩野内膳の『南蛮図屏風』にその姿が書き写されているそうだ 写真参照 多分杖をついてる方)



ponは先に言及した、不干齋ハビアンの『破提宇子』には不快感を持たなかった


ところで、我らが

釈徹宗先生、何と最近

『不干齋ハビアン 神も仏も捨てた宗教者』なる御著書を上梓している。

で、一日かけて読む。

とても面白い。

でも、何故か首筋がひやっとする。



その男、宗教の敵か味方か



ひぇ〜


ebaponの本性が見破られているみたいだ!


危うしebapon