ご門徒で、定年と同時に糖尿病が発覚し
「インシュリン打たないと死ぬよ」と医師からいわれながら
治療を断固拒否し、食事制限とウォーキングで、病を克服された人がいる。
十数年前の話である。
今日は、その方の奥様の一周忌。
奥様が病に臥されてから、看病で思うように歩けず、病が再発し
今はおとなしくインシュリン注射を打っている。
「当時は良く歩いていましたね」
「ああ、あの頃は、一日4万歩あるいてましたから」
「えっ4万歩もあるいていたのですか!」
当時、朝、散歩から帰ってきた姿を見かけて
「やあ、朝から精が出ますね。ところでどれぐらい歩きましたか」
と尋ねると
「やあ、ponさん。今日は頑張って40km歩きました」
「へっ?」
あれれ、桁を間違えているのかな、とそれ以上訊かなかった記憶がある。
「当時は、朝飯前に20km位ウォーキングしていました。
(午前3時ぐらいから歩き始めていたそうです)
昼食後、残りを歩いていたのです」
「朝ご飯は、バターも塗らないパンと牛乳。
弁当屋のまえを通るとがまんできなくなるので、財布は持ち歩かず散歩していました」
「お正月もお餅を口にせず、パンを食べていると涙が自然に出てきました」
「靴は一ヶ月で履きつぶし、万歩計も大体二三ヶ月で、振り切れ壊れました。一年保障なのでいつも無償で交換できましたが、店の人はいつも首をかしげていました」
「死ぬよ」といわれた医師は、すっかり健康体になったのにとても驚き
「手記を書いてくれ。学会で発表する」
とまでいわれるようになったそうである。
うーーーん
いまからぼうちちさんの手記が楽しみだな。